なぜ増えている?就労移行・A型・B型の違いと就労支援の全体像

就労系サービスとは

「就労移行支援」や「就労継続支援A型・B型」という言葉を聞いたことはあっても、違いまで分からないという方は多いのではないでしょうか。

最近では、就労継続支援A型やB型の事業所を街中で見かける機会も増えてきました。

実際、全国的にも事業所数は増加しており、
A型は約4,000か所、B型は1万か所を大きく超える規模となっています。

こうした背景から、就労系サービスはより身近な存在になりつつあります。

本記事では、就労系サービスの基本と違い、そして全体の流れについて整理します。


就労系サービスの種類

就労系サービスは、大きく3つに分かれます。

・就労移行支援
・就労継続支援A型
・就労継続支援B型

それぞれ目的や役割が異なります。


就労移行支援

一般企業への就職を目指すためのサービスです。

履歴書の作成や面接対策、職場体験などを通じて、働くための準備を行います。
いきなり就職することに不安がある方にとって、段階的にステップを踏める仕組みです。


就労継続支援A型

事業所と雇用契約を結び、働くサービスです。

最低賃金が保証されており、「働く」という形を維持しながら経験を積むことができます。
一般就労に向けたステップとして利用されることもあります。


就労継続支援B型

雇用契約を結ばずに利用するサービスです。

体調や状況に合わせて通いやすく、比較的無理のないペースで取り組むことができます。
報酬は工賃として支払われます。


それぞれの違い

就労系サービスの違いは、次のように整理できます。

・就労移行支援:就職のための準備
・就労継続支援A型:雇用契約ありで働く
・就労継続支援B型:自分のペースで取り組む

利用する方の状況や目的によって、適したサービスは異なります。


なぜ事業所は増えているのか

近年、就労系サービスの事業所は増加傾向にあります。

背景の一つとして、障がいのある方の「働きたい」というニーズの高まりがあります。

また、日本における障がいのある方は約900万人〜1,100万人程度とされており、人口の約9%前後にあたります。
特に精神障がいや発達障がいの分野では、近年把握される人数が増えている傾向があります。

こうした状況から、一般就労が難しい場合でも働く機会を確保する必要性が高まり、就労系サービスの役割が大きくなっています。

加えて、制度として就労支援に力が入れられていることや、事業として参入しやすい側面があることも、事業所数の増加につながっていると考えられます。


就労支援の全体の流れ

就労支援は、段階的に進んでいくことが一般的です。

・就労移行支援で準備
・一般就労
・就労定着支援でフォロー

このような流れで、就職から職場への定着までを支えていきます。

一方で、A型やB型を利用しながら、自分に合った働き方を見つけていくケースもあります。


まとめ

就労系サービスは、「どれか一つを選ぶもの」というよりも、その時の状況に応じて関わり方が変わるものです。

無理に就職を目指すのではなく、段階を踏みながら進んでいくことも一つの選択肢です。

制度を正しく知ることで、自分に合った働き方を考えるきっかけになります。


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