障害のある子どもを持つ親が考えておきたい「親亡き後」の準備とは

これまで相続のご相談を受ける中で、
障害のあるお子さんを持つ親御さんから、
「自分がいなくなった後、この子はどうなるのか」という不安の声を多くお聞きしてきました。

当時は相続手続きを中心に業務を行っていたため、
目の前の手続きを進めることに精一杯で、
そうした不安の声に十分に向き合えなかったという思いがあります。

しかし、その中で感じたのは、
障害のあるお子さんを持つご家庭ほど、将来への不安が大きいという現実でした。

だからこそ今は、相続人の中でも特に、
障害のある方やそのご家族に寄り添ったサポートをしていきたいと考えています。


親亡き後に起こる現実

親が元気なうちは、生活のサポートもお金の管理も、自然と担っています。
しかし、親が亡くなった後は、その役割を誰かが引き継がなければなりません。

例えば、次のような問題が起こる可能性があります。

  • 預貯金の管理を誰が行うのか決まっていない

  • 日常生活のサポート体制が整っていない

  • 兄弟姉妹に大きな負担がかかってしまう

  • 手続きや制度の利用がスムーズに進まない

何も準備がない状態では、残されたご家族が困るだけでなく、
お子さん自身の生活にも大きな影響が出てしまいます。


将来に備えるための主な方法

こうした不安に対しては、いくつかの備え方があります。

■ 遺言書の作成

財産をどのように引き継ぐかを明確にしておくことで、トラブルを防ぐことができます。

■ 任意後見制度の活用

将来、判断能力が低下したときに備えて、サポートしてくれる人をあらかじめ決めておく制度です。

■ 家族信託

信頼できる家族に財産管理を託す仕組みで、柔軟な設計が可能です。

■ 福祉制度の利用

障害年金や各種支援制度、施設・グループホームなど、生活を支える仕組みもあります。

大切なのは、「どれか一つ」ではなく、
ご家庭の状況に合わせて組み合わせて考えることです。


特に重要なのは「遺言書」と「お金の見える化」

さまざまな制度がありますが、その中でも特に重要なのが

  • 遺言書の作成

  • お金のライフプランの整理

です。


■ 遺言書は「想いを形にするもの」

遺言書は単なる手続きではありません。

「この子にはこういう形で生活してほしい」
「この人にサポートしてほしい」

という親としての想いを、具体的な形にするものです。

しっかりと内容を整理しておくことで、
残された家族が迷わず行動できるようになります。


■ ライフプランで将来を“見える化”する

もう一つ大切なのが、お金の流れを把握することです。

  • 将来どれくらいのお金が必要になるのか

  • 年金や支援でどこまでカバーできるのか

  • 不足分はどう備えるのか

これらを整理することで、

「なんとなく不安」だった状態から
「こうすれば大丈夫」という安心に変わります。


早めに準備するメリット

こうした準備は、できるだけ早く始めることが大切です。

  • 元気なうちだからこそ冷静に判断できる

  • 家族で話し合う時間が取れる

  • 無理のない形で少しずつ整えられる

逆に、時間がなくなってしまうと、
選択肢が限られてしまうこともあります。


一人で抱えなくて大丈夫です

ここまで読んでいただいて、

「何から始めればいいのかわからない」
と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、すべてを一度に決める必要はありません。

まずは

  • 現在の状況を整理する

  • 将来のイメージを持つ

そこから一歩ずつ進めていくことが大切です。

これまで相続に関するご相談や手続きを300件以上お手伝いしてきましたが、
その中で感じているのは、「もっと早く準備しておけばよかった」という声の多さです。

だからこそ現在は、単なる手続きだけでなく、
お一人おひとりの状況に合わせた個別のコンサルティングを大切にしています。


まずは将来設計と遺言書作成から

当事務所では、

  • お子さんの将来を見据えたライフプランの作成

  • ご家庭の状況に合わせた遺言書の作成サポート

を行っています。

専門的な制度の説明だけでなく、
「どのように備えていくのが良いか」を一緒に整理していきます。


「まだ早いかもしれない」
そう思われるタイミングこそ、実は一番良いスタートです。

お子さんのこれからの安心のために、
今できることから一緒に考えてみませんか。

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